皮革・レザー
Title レザーの服のキズ。リカラー込みでクリーニングを頼んだら、キレイになるんですか?
何年か愛用しているライダースジャケットがあります。
袖口や襟元など、何か所か大きなキズがあって、ところどころ細かいキズもあります。
まだまだ着たいので、ちゃんと手入れしたいと思っています。
リカラー込みでクリーニングを頼めば、キズがキレイになるのでしょうか?
デア クリーニングカウンセラーより
ライダースジャケットやレザーベスト・レザージャケットなど、皮革製のお洋服につきものなのが、経年によるキズ。
キズができても、柔らかく風合いが出てくる質の良いものも多いですが、キズだらけになってしまうと、やはり使い古した感じになってきてしまいますよね。
皮革・レザーの服のキズは、リカラー込みのクリーニングで改善することができます。
キズがたくさんついてしまったからといって、あきらめなくても大丈夫ですよ。
リカラーとクリーニングは、こんな風に作業を行います。
まずは皮革専用のクレンジングウォーターや有機系の特殊溶剤でレザーの汚れを落とすクリーニングを行います。
レザーの種類に合わせ、適切なクリーニング法で汚れや黒ずみを落とします。
次にリカラー。
リカラーとは、レザーの服のキズや変色部分に、エアスプレーや細筆で、色を上塗りして目立たないよう補修していく技術です。
リカラー技術の最も重要なポイントは、元のレザーの色味とまったく同じ色をキズや変色の上から丁寧に塗っていくこと。
使用する染料や顔料の色が、レザーと同じ色でなければ、キズや変色を違和感なくキレイに隠すことはできないのです。
そのため、皮革補修専門の職人が染料もしくは顔料を絶妙に調合し、お預かりしているそれぞれのレザーにぴったりと合う色味を作り出してから、リカラー補修に使っていきます。
デアのリカラーは「見違えるほどキレイになった」と言ってくださるお客様も多い、とても高度な皮革補修技術です。
細かなキズやレザークリーニングで取れないシミ、変色は、リカラー込みのクリーニングをご依頼ください。
Title レザーの服のクリーニングって、水でじゃぶじゃぶ洗うんでしょうか?
汚れてしまったレザーの服のクリーニングって、どんなふうにするのでしょうか?水でじゃぶじゃぶ洗うのですか?
デア クリーニングカウンセラーより
レザージャケットにシミがついてしまったり、レザーコートの襟もとや袖口が黒ずんできてしまったり…。薄い色や茶色の皮革衣類の場合、汚れが目立つのでイヤですよね。
デアのレザー・皮革衣類クリーニングは、こんな感じで行われています。
まずはしっかりと検品します。
どこにシミや黒ずみ、汚れがついているか、それはなんの汚れなのか、キズやいたみ具合はどの程度か確認します。
次は、革の種類・材質を見極めます。
牛革なのか、羊革なのか、または爬虫類の革か、そのほかの革なのか確認します。そして、革のかたさや原産国はどこなのか、染色はどのようにされたものか、革同士の縫い目などもチェックします。見たり触れたりしながらひとつずつ確認します。
そうして確認した結果、そのレザーの服にとって、もっとも適した方法を選ぶことができるのです。
検品の結果、革専用のクレンジングウォーターや水を使えそうなら、クレンジングウォーターもしくは水を布やスポンジに含ませて、キレイにふき取っていきます。レザーの服についたカビの汚れや飲み物・食べ物のシミ、泥汚れや汗汚れに対して有効な方法です。
染色が甘いものなど、クレンジングウォーターや水を使うのが難しそうなレザーなら、有機系の特殊溶剤を使ってドライクリーニングを行います。
油脂・石油系の溶剤なので、レザーの服についた油性のインクや化粧料などの汚れをしっかりと落とすことができます。
レザーの服はこの2パターンの方法でクリーニングすることが多いですが、お客様からご希望がある場合には、「水でじゃぶじゃぶと洗うレザークリーニング」をすることもあります。
酸性の皮革用洗浄剤と、レザー用柔軟剤をまぜた水で洗い上げていく皮革用丸洗いクリーニングになります。
丸洗いは、水にさらすことにより多少レザーの風合いが変化し、ヴィンテージ風の表情が出てきます。
風合いの変化を楽しめるライダースジャケットなどに限って、丸洗いレザークリーニングのご依頼もお受けしていますよ。