ぬいぐるみの状態をチェックします
ぬいぐるみを抱きしめたりなど、長くかわいがっているうちに中の綿が縮んで細くなってきます。そのせいで形が崩れて、手触りもボコボコしています。家で洗濯を繰り返したときも綿が固まってゴワゴワします。綿補充をして姿勢を正します。どこから綿を入れるか。まず綿を入れる場所を探します。
綿を入れる穴をあけます。
本来のぬいぐるみ制作方法は、表の生地だけを、形に合わせてミシンで縫製します。9割がた縫製されたところで、まだ縫われていないとこから中綿を入れます。ぬいぐるみの形ができたら、綿をいれた穴をふさぐのです。そこだけは手縫いです。
取り出したぬいぐるみの綿がボコボコになっていました
もともとぬいぐるみに入っている綿です。クリーニング済みですから、綿の汚れはきれいになっていますが、綿が縮こまって丸まっています。縮こまった綿の間に隙間ができる。これがぬいぐるみが痩せてくる原因なのです。
手で探りながら、綿をバランスよく入れていきます。もともと入っている綿は固くなっているので、新しい綿とのガタツキが出ないように、手の感覚を感じながら均等にバランス良く入れていきます。文字通り手探りの職人技です。
入れてみた感じを外側からも確認して綿の入れ具合を見ます。顔に入れる場合は、入れすぎると顔が変わってしまったりしますので、特に神経を使います。できる限りオリジナルの状態にします。写真を参考にして作業をすることもあります。